RAIDとは、安価な複数のHDDを使って冗長性(一部に故障が起きても、システム全体の機能を維持できるように予備装置を配置・運用することで確保する安全性)を確保した仕組みです。
故障が起きたときにバックアップに切り替え、システム全体の稼働を止まらないようにします。
家庭で使用するPCなどであれば、トラブルが発生したとしても、損害はたかが知れていますが、企業などの場合はそうはいきません。
システムが故障し稼働がストップしてしまうと、企業活動に大打撃を受け、人命や資産を損失したりすることもあり得ます。。
企業などの大規模システムにおいては、冗長性というのはとても重要なキーワードなのです。
冗長性確保のために、莫大な費用がかかるのも望ましくはありません。
そこで、RAIDです。
つまり、安価な複数のHDDを使い冗長性を確保するわけです。
また、RAIDは、容量の小さなHDDを合体させることで大きな容量のHDDとして利用が可能となります。
今は容量の大きなHDDも安くなってきていますが、以前の容量大のHDDが高かったころは、これは重要な点でした。
RAIDの歴史を振り返ってみましょう。
RAIDというのはいつ開発された概念・テクノロジーなのでしょうか?
実は、RAIDという言葉が誕生したのは1988年です。
カリフォルニア大学バークレー校のDavid A.Patterson氏、Garth Gibson氏、Randy Katz氏の共同論文「A Case for Redundant Arrays of Inexpensive Disks(略してRAID)」の中で出てきました。
安価で低容量、価格相応の信頼性のHDDを用いて、大容量で信頼性の高いストレージを構築する手法をこの論文では論じています。
もう一度まとめておきましょう。
RAIDとは「安いHDDを複数組み合わせて、冗長性と容量増大を実現する仕組み」です。
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